共生の未来を見据えた事業運営と重要課題の再構築
未来世代につなぐ価値を創造する
ミツウロコグループは、「豊かなくらしのにないて」という経営理念のもと、長年にわたり地域社会とともに歩み、社会の発展に寄与してまいりました。
2026年、創立100周年という大きな節目を迎えるにあたり、私たちはこれまでの歩みを礎とし、未来世代へと受け継がれる価値の創造に挑戦し、新たなステージへの飛躍を目指しています。堅固な事業基盤を背景に、社会的価値と経済的価値の両立を追求する経営姿勢を原動力として、サステナビリティ経営のさらなる深化に取り組んでまいります。
その推進にあたっては、「地球と人の健やかさをともに支える」という思想に基づき、「プラネタリーヘルス(Planetary Health)」の概念を、当社グループの理念を具体的な実践へと昇華させる指針として位置づけています。
気候変動、自然資本の喪失、人口構造の変化、地域のレジリエンス低下など、複雑かつ相互に関連する社会課題が顕在化する現代において、私たちはこの概念を出発点とし、環境・社会・経済の調和的な再構築に資する取り組みを、誠実かつ着実に推進してまいります。
その具体的なアクションとして、これまで掲げてきた6つのマテリアリティを再検証し、社会課題との結びつきを一層強化するとともに、対応方針のさらなる明確化に努めてまいります。
このプロセスを通じて再構築される全社的なサステナビリティ活動は、未来世代に持続可能な価値を手渡すための基盤となると確信しています。
さらに私たちは、これまでの取り組みを発展させ、環境・社会・ガバナンスの視点を経営全体に統合することで、企業活動の根幹にESGの考え方を据えた経営モデルへの転換を図ってまいります。
これにより、より高次の価値創造を実現し、持続可能な社会の構築に向けた責任を果たしてまいります。こうした取り組みの積み重ねを通じて、ミツウロコグループは、未来世代に誇れる企業として、より強靭でしなやかな成長の道を力強く歩み続けてまいります。
6つのマテリアリティ深化と目指す方向性
私たちは、社会課題の複雑化と未来世代への責任を踏まえ、これまで掲げてきた6つのマテリアリティを再検証し、より本質的かつ戦略的な方向性へと深化させています。以下に、その深化の要点を示します。
「環境への貢献」から「ネイチャーポジティブ経営の推進」へ
従来の脱炭素への取り組みに加え、自然資本の再生と生物多様性の回復に積極的に寄与することで、環境との共生を志向する包括的な経営戦略へと進化させます。環境負荷の低減にとどまらず、自然の再生力を高める“ネイチャーポジティブ”な価値創出を通じて、未来世代に豊かな自然環境を継承することを目指します。
「地域社会への貢献」から「地域共創型プラットフォームの構築」へ
地域との関係性を一方向的な支援から、共に課題を捉え、共に価値を創造する双方向・協働型へと転換します。地域の多様なステークホルダーと連携し、持続可能な社会基盤の共創を可能にするプラットフォームの構築を推進することで、地域の未来を共に育む存在を目指します。
「コンプライアンスの徹底」から「エシカルガバナンスの確立」へ
法令遵守を前提としつつ、倫理性・透明性・説明責任を重視したガバナンス体制の確立を目指します。社会的信頼の獲得と維持に向けて、企業としての良心と責任を果たす“エシカル”な経営基盤を構築し、未来世代に信頼される企業像を確立します。
「安全及び災害対策の強化」から「レジリエントな事業基盤の構築」へ
自然災害や社会構造の変化といった不確実性に対応可能な、柔軟かつ強靭な供給・運営体制を整備します。事業の継続性を確保するとともに、地域社会の安定と安心を支える存在として、未来にわたる社会インフラの信頼性を高めます。
「健康経営」から「ウェルビーイング経営の実現」へ
従業員の心身の健康に加え、働くことの意味や人とのつながりを重視した「生きがい」視点の組織づくりを推進します。個人の充実と組織の活力が共鳴する、持続可能な人材基盤の構築を通じて、未来世代に選ばれる職場環境の実現を目指します。
「ダイバーシティの推進」から「インクルーシブな組織文化の醸成」へ
多様な価値観や背景を持つ人材が互いを尊重し、違いを力に変える包摂的な文化を育みます。誰もが安心して能力を発揮できる環境を整えることで、創造性と組織力の最大化を図り、未来世代が活躍できる企業文化を築いていきます。
終わりに
私たちミツウロコグループは、創立100周年という節目を迎える今、過去から学び、現在を見つめ、未来を創造する責任を改めて胸に刻んでいます。
6つのマテリアリティの再検証を通じて、社会課題との結びつきをより強固にし、対応の方向性を明確化することで、サステナビリティ経営の実効性を高めてまいります。
これらの取り組みは、単なる企業活動の延長ではなく、未来世代に持続可能な価値を託すための挑戦であり、私たちの存在意義そのものです。
環境・社会・経済の調和を追求しながら、より包摂的で、よりしなやかで、より力強い企業へと進化し続けることで、次の100年に向けた価値創造の道を切り拓いてまいります。