Governance ガバナンス

腐敗防止
-コンプライアンス

腐敗防止

コンプライアンスとリスクの関連性

事業を遂行するにあたっては、前述のとおり様々なリスクがあります。このリスクは単純に発生しなければ安全というものではなく、リスクを認識し、その対処法を知り、実践することで、事業遂行を円滑にし、さらに発展させることができると考えられます。
しかしながら、リスクを認識しなかったり、リスク回避や最小化を図ろうとして定められたフローに則った行為を怠ったりすることが、コンプライアンス違反を生み事業活動が腐敗していく原因となります。
私たちはリスク回避のためにコンプライアンスに抵触する行為をするのではなく、リスクを回避して事業継続するためにコンプライアンスに取り組んでいます。
コンプライアンスによって回避されるリスクとしては、①金銭の不正(横領、詐欺行為など)②ハラスメント③労働災害④法令違反行為などがあげられます。

リスク管理体制/リスクアセスメント

私たちは、リスク管理規程によるリスクマネジメント体制を整備したうえで、モニタリングや内部統制の運用によりリスクの抽出を行っています。
また、社内外のコンプライアンスホットラインを設けることで、上司や会社に相談しにくい事象を連絡してもらいリスクの早期発見に繋げています。また、2023年10月に新設されたミツウロコヘルスケアセンターにおいても、産業安全や従業員の健康状態やメンタルヘルスについて注視することでもリスクの発見に努めています。
そして、発見されたリスクについては、最終的にリスク管理委員会および取締役会に報告されることでそのリスクの低減を図っています。

公平性の担保/違法行為の禁止  ~腐敗の防止~

私たちは事業を遂行するにあたり、経営理念および企業倫理憲章に基づいて誠実な企業活動を推進し、腐敗防止に努めています。
たとえば特定の政治団体との関係を持つことは利益誘導型の事業遂行を生むこととなり、すべてのお客様の「豊かなくらし」を実現することができないリスクがあります。また、贈収賄(特に贈賄)によって利益を図ろうとすることは国内外で広く犯罪行為とされており、かかる犯罪行為で利益を得るようなことは決して許されません。また、納税の義務(日本国憲法第30条)に反するような税務対応を行うことで不当な利益を得ようとすることは日本国内における法軽視につながるばかりではなく、海外における事業活動においても信用に値しない企業とのレッテルを張られかねません。
私たちは、企業として、特定の政治団体を応援したり献金をしたりすることで特定の政党を支持することを禁止し、また贈収賄防止に関する基本方針、税収ポリシーを定め、これらを国内外の事業活動にも適用していくことで、誠実な事業活動を推進します。

処分について

上記のようにリスクの低減や、腐敗防止策をたてていても、時には違反行為が発生してしまうこともあります。
そのような場合には、リスク管理委員会を中心として、コンプライアンスホットライン事務局や内部監査室、ファイナンス&コントロールが連携し事実確認等の調査を行います。そこで確認された事実に基づいて、リスク管理委員会が必要な処分を行います。事案によっては解雇を含む厳しい処分となることもありますが、最終的には違反行為をしたものは社内規程によって処分されるということを従業員に認知されることで、違反行為を行わないようけん制する役目も持っています。